不妊症の夫婦

不妊症に苦しんでいる夫婦は、まず意識的にコミュニケーションを図る必要があります。

そうしなければ、夫婦間の信頼が薄れ、不妊の悪循環が生まれてしまいます。確かにお互いに気を遣っている状況では、中々話しかけられないものです。

しかしそれでも無理に対話しなければなりません。何故なら、妊活はコミュニケーションから始まるものだからです。

妊活の根本である「子どもが欲しい」という気持ちを共有するためには、コミュニケーションを通して確認するしかありません。

一般に男性はそれほど子を持つ願望を表に出しません。妻が夫の本音を聞き出せない状態で妊活を始めても、不安が解消されないのはこのためです。

まずは積極的に本音を語り合う関係を維持することが大切です。そして周囲の声も含めて、冷静に状況認識する必要があります。周りが子どものことに言及すると焦るものですが、夫婦の間でどのように他人に返答すべきか共有していれば、一々気をもむこともありません。

さて、子ども以外の話題については盛んに話し合える夫婦であっても、いざ子どものこととなると口を閉ざすカップルも少なくありません。

それは何故でしょうか。

例えば共働きの夫婦の場合、フルタイムで働くと、子どものことについて時間を割いて話し合うことはあまりありません。それは、自分が働いている環境下で、本当に子どもを欲しているのか分からなくなるからです。迷い続けて10年も経てば、出産適齢期を過ぎることもあります。そうなるとますますパートナーには相談できない状態に陥ります。そのまま迷い続けて生涯を終えれば問題ありませんが、途中で急に欲しくなることも珍しくありません。

その時、「普段から子どものことについて話し合っておけばよかった」と後悔するパターンは決して珍しくないのです。

よく見られるのは、パートナーが急に大病に罹患し、医師から子どもを諦めるように言われ、初めて自分の本音に気付くというパターンです。